書評 一覧

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神話伝説辞典2017年08月19日 19:00

  
  
神話伝説辞典朝倉 治彦
  
  


書評:普段から交流のある国文学、民俗学、神話学を先行する四人の学者が共同で編集したこの辞典で、この地の人々が伝承してきた重要な知識を綜合的に振り返る

この辞典にとりあげた神話、説話、伝説、昔話などは、それぞれの分野においては研究も進み、かなりの成果も挙がっているが、世界的な視野からする日本神話の研究と、文献記録にもとづく説話研究と、もう一つは基層文化の中でとらえようとする口承文芸研究とは、必ずしも十分な提携交流がおこなわれているとは言いがたい。

山の仕事、山の暮らし2017年07月31日 12:14

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書評:山の仕事は多様だ。山岳救助隊、山小屋経営、登山ガイド、ユリの栽培、天然氷の製造。ぜんまいとり、狩猟、サンショウウオとり。養蜂、峠の茶屋、ウルシカキ、炭焼き。山は厳しく、山は自由だ。

文明の発達にともなって、これからも人間はますます山を捨て、保全や管理と称して、機械力で自然を意のままにしようとするだろう。けれどいつかは知らず、科学の最先端を希求するひとびとが増えるにつれて、二極分化のようにして原生の森を生活の糧として見直さなくてはならない時代が必ずくる、と私は固く信じている。

野生のカモシカ―その謎の生活を追う2017年03月16日 21:50

  
  
野生のカモシカ
―その謎の生活を追う
米田一彦
  
  


書評:後のツキノワグマ研究所理事長、米田一彦氏によって7年間の野外観察を積んで描かれたニホンカモシカの生態

カモシカはどんな雨の日でも生活のリズムはこわしていない。雨よりは生活のリズムの方が明らかに優先している、とだけはいえそうだ。

赤紙と徴兵――105歳 最後の兵事係の証言から2017年03月02日 21:41

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書評:村役場で兵事係を務め、敗戦後命令に背いて資料を保管していた105歳老人の体験を中心に、国が戦争を行うとは国民にとってどのような体験なのかを伝える

なぜ、かくも多くの日本の男たちが、家族と共にいる生活の場から引き離されて、広大なアジア・太平洋の異国の戦場にまで赴かねばならなかったのだろうか。 元々、個人的には何の対立関係もなかったはずの他国の男たちと、なぜ敵同士になって殺し合わなければならなかったのだろう。


「氣」の威力2017年02月12日 19:25

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書評:「氣(気)」を含むたくさんの表現を持つ日本語。その意味がわかった氣がします。

「体の密なるを心といい、心の疎なるを体という」という言葉があるが、密度の濃いのが心で、うすいのが体である、と覚えておけばよい。

内観法2017年01月31日 20:49

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書評:内観法は洗脳なのかそれとも自己暗示や伝統的な成人儀礼にも通じる手法なのか

嘘と盗みだけは皆が犯して居る上に、罪と考えていない人もあるので、人から泥棒とか嘘つきと言われると立腹しますから内観のテーマとしては適当です。

平等と不平等をめぐる人類学的研究2017年01月27日 20:33

  
  
平等と不平等をめぐる
人類学的研究
寺嶋秀明(編集)
  
  


書評:人類学者が平等性を考えるとき、金持ちに対する陰口や噂は、金持ちの身勝手な行動を抑制するための重要な要素となるのだ。

私有地であれ(共有地であれ)、それが村落内の土地であれば、その私有地に総有の網がかぶされているというのである。 つまり、その私有地は所有者個人の判断でまったく自由に売買できるものではなく、村落にお伺いをたてるのが筋という性格のものだというのである。

逝きし世の面影2016年12月03日 11:51

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書評:明治の本当の姿を知るには、その前の時代を知ることが必要だ

われわれはまだ、近代以前の文明はただ変貌しただけで、おなじ日本という文明が装いを替えて今日も続いていると信じているのではなかろうか。つまりすべては、日本文化という持続する実体の変容の過程にすぎないと、おめでたくも錯覚して来たのではあるまいか。

オオカミはなぜ消えたか―日本人と獣の話2016年09月18日 08:14

  
  
オオカミはなぜ消えたか
―日本人と獣の話
千葉 徳爾
  
  


書評:民俗学者が探る日本人と獣の関係

民俗学者ならではの情報が興味深い

間引きと水子―子育てのフォークロア―2016年09月03日 18:32

  
  
間引きと水子
―子育てのフォークロア―
千葉 徳爾 (著)
, 大津 忠男 (著)
  
  


書評:「オカエシモウス」と霊界にお返しする都から遠い人々、言葉を残さない都に近い人々

「間引き」は一つの文化現象であって、単なる嬰児殺害ではなかった