書評 一覧

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神話伝説辞典2017年08月19日 19:00

  
  
神話伝説辞典朝倉 治彦
  
  


書評:普段から交流のある国文学、民俗学、神話学を先行する四人の学者が共同で編集したこの辞典で、この地の人々が伝承してきた重要な知識を綜合的に振り返る

この辞典にとりあげた神話、説話、伝説、昔話などは、それぞれの分野においては研究も進み、かなりの成果も挙がっているが、世界的な視野からする日本神話の研究と、文献記録にもとづく説話研究と、もう一つは基層文化の中でとらえようとする口承文芸研究とは、必ずしも十分な提携交流がおこなわれているとは言いがたい。

山の仕事、山の暮らし2017年07月31日 12:14

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書評:山の仕事は多様だ。山岳救助隊、山小屋経営、登山ガイド、ユリの栽培、天然氷の製造。ぜんまいとり、狩猟、サンショウウオとり。養蜂、峠の茶屋、ウルシカキ、炭焼き。山は厳しく、山は自由だ。

文明の発達にともなって、これからも人間はますます山を捨て、保全や管理と称して、機械力で自然を意のままにしようとするだろう。けれどいつかは知らず、科学の最先端を希求するひとびとが増えるにつれて、二極分化のようにして原生の森を生活の糧として見直さなくてはならない時代が必ずくる、と私は固く信じている。

ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物 (飛鳥新社ポピュラーサイエンス)2017年06月30日 18:47




書評:人類以外で農業に手を出した唯一の集団として見ると、人類の行く末を考える上で大変面白いのがハキリアリである


協力と分業というふたつの特徴をもつおかげで、集団で暮らす社会性昆虫は圧倒的に有利な立場に立っている。

彗星パンスペルミア2017年06月12日 11:10




書評:地球という限られた空間よりも、広大な宇宙のほうが生命誕生の場としてふさわしいのかもしれない。そして宇宙は同じ起源を持つ生命にあふれているのかもしれない。

微生物は大気圏突入に耐える
たとえ, 実際にウイルスや細菌が宇宙に存在しているとしても, それが生きたまま地球に潜入することはありえない, という批判を繰り返し耳にする. つまり, そういう微生物でも, 地球の大気圏に突入するときの熱によって, 死滅してしまうだろうというわけだ. だが, それが誤りであることは証明できる.

「阿修羅」の呼吸と身体―身体論の彼方へ2017年05月27日 22:35

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書評:脳化社会などと言って澄ましてはいられない現代人にとって、これはなかなか大変な本だ。

やがて"般若"の思想、"空"の思想と呼ばれる初期大乗仏教が興りこの考え方を厳しく否定することになる。"言葉"に対応する実体的な存在などあり得ないというのである。

50代からの休みかた上手2017年04月24日 10:09

  
  
50代からの休みかた上手大原 敬子
  
  


書評:ニッポン放送「テレホン人生相談」で長年にわたって回答者を務める著者が、在野の人であった曽祖母・大原とめの理念を伝える

生きる技術としての知恵は、昔は親から子へという具合に受け継がれていました。社会の中でも、先人が自分たちの経験の中から得た知恵を子孫に伝える仕組みができていました。しかし、現代は核家族化、社会での触れ合いの欠如などによって、先人たちの知恵はほとんど伝わらなくなっています。

ブラザー イーグル、シスター スカイ―酋長シアトルからのメッセージ2017年03月30日 21:19




書評:「われらは知っている、大地はわれらのものでなく、われらが大地のものであることを」

人は、このいのちの網を織りだすことはできない。 人はわずかに網の一本の糸、だから、 いのちの網に対するどんな行為も、自分自身に対する行為となることを。

世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界2017年03月20日 22:03

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書評:世界を有機体的なシステムととらえ、国や大陸の枠組みを超えた理解を可能とする点で必読書とも言える本だが、金融の圧倒的な影響力や、世界システムを支える制度の構築に触れない点に不満

ロシア史上、西ヨーロッパの文化を取り入れたとされるピョートル大帝の時代は、世界システム論からいえば、ロシアがこのシステムに組み込まれたことを意味するにすぎない。わが国の開国・維新もまた同じである。